2022年11月13日、大阪ほんわかテレビの特別編では、昭和の関西大調査SPが放送されました。
前半は兵庫県豊岡にあった楽園の正体を大調査。
地元の人にはお馴染みのようですが、スタジオの出演者たちは皆知らなかった様子。
おとぎ話にも登場する楽園とは
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📷RECOTORI User:mac さん
📍 日和山海岸
兵庫県日和山海岸にある後ヶ島。朝霧が発生する早朝に行くと、後ヶ島の周囲には朝霧が発生し、さらに朝焼けで背景が茜色に輝き、その光景は非常に幻想的である。 #recotrip pic.twitter.com/9CUwjOEz2W
人気観光地・日和山海岸(ひよりやまかいがん)は城崎温泉からわずか4キロにあります。
現在は水族館【城崎マリンワールド】や、カニの水揚げで有名な【津居山漁港】が隣接する地域。
日和山海岸から海を覗くと、島の上に建物が建っているのが肉眼でも見ることができます。
その景観はおとぎ話のように幻想的な姿を見せる時もある。
何とその正体は龍宮城‼︎
海岸には亀の象もあり、龍宮城を見守っている。
しかし、その龍宮城は昭和に建てられていた。
昭和の航空写真には龍宮城の対岸には大きな施設が建っていた。
現在その場所にあるのは【城崎マリンワールド】。この龍宮城と関係があるのでしょうか。
日和山遊園(ひよりやまゆうえん)からマリンワールドへ
城崎マリンワールドを運営する日和山観光の担当者の方によると、
浦島伝説をテーマにしたテーマパークの一部として存在したものだそう。
かつて城崎マリンワールドのある一帯には浦島伝説をモチーフにしたテーマパークがあった。それが日和山遊園で山陰の龍宮というコンセプトで、海の岩場生かしてさまざまなアトラクションを楽しめた海上レジャーパークだった。
最盛期には、年間55万人もの観光客が訪れるほどの人気スポットでした。
城崎マリンワールドには当時の名残で「アジの釣り堀」があり、アジの釣り体験ができる。
当時は浦島太郎が釣りをしていたというコンセプトで作られた「釣りの水族館」という名前で約80年前から存在し併設する食堂で釣った魚をその場で食べられた。
さらに海面を見渡せる場所に作られた場所では一番人気のアトラクションとして、伊勢から呼んできた海女さんの素潜り実演ショーが行われた。本場の海女さんが見られるということで多くの観客で賑わったようだ。
他にも「龍宮の舞」という踊りのショーや、「記念撮影スポット」として亀の象も人気だった。
龍宮城はどんな施設だった?
もともと岸からグラスボートや、遊覧船で島に渡れて、乙姫様がお茶や琴の演奏でおもてなしをしてくれる「乙姫様のお点前」という浦島太郎の気分を味わえるサービスも行われていた。
日和山海岸に作られた理由は
隣接する丹後半島(京都府)は日本最古の浦島伝説が残る地。
京都府与謝郡井根町にある浦嶋神社には、浦島伝説が描かれた600年前の掛け軸(紙本著色浦嶋明神縁起)や、玉手箱などが残されている。
この、少し離れた丹後半島の「浦島太郎伝説の龍宮城がココにあったことに」と当時日和山遊園の客を増加させるべきアイデアで次々と浦島太郎にちなんだアトラクションを完成させ客足を呼び込んだ。
その後
平成に近づくにつれ次第に時代遅れに。日本一深い水槽を作り大幅リニューアルし平成6年現在の『城崎マリンワールド』へと生まれ変わった。
龍宮城だけは、日和山海岸のシンボルとして今も残している。
日和山観光が生み出した大阪の食文化とは?
昭和の時代、日和山観光が生み出した大阪の食文化があるという。
それは『かに道楽』でした。
昭和33年(1958年)日和山海岸に大阪からの客を呼び込むために道頓堀に日和山観光の「案内所」を開設。
そこに海鮮食堂『千石船(せんごくぶね)』を併設。しかし全く客が入らず悩んだ末に出したのが日本海の「カニ」だった。
当時は地元でしかカニが食べられていなかったため大阪の人はカニの食べ方もしらなかった。
そこで当時大阪で人気があった「うどんすき」に便乗し「カニすき」を発案して売り出すとこれが大ヒット。
こうして、昭和37年(1962年)カニ料理専門店『かに道楽』をオープン。動く巨大看板の効果もあり店にはお客が殺到。
『カニすき』文化を生み出したのだ。
まとめ
番組内で放送された内容をまとめてみましたが、幻想的な龍宮城の様子はとても美しいですね。たくさんの方がTwitterや、インスタにあげています。
【城崎マリンワールド】に行った際は必ず龍宮城を写真に収めたいと思いました。
日和山海岸に客を呼び込むためにカニすきを売り出したことも大阪人としては是非覚えておきたいです。
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